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秘密を全て知っているこいつの前では、素の俺でいられる。
本当は、しつこかったこいつと距離を取るために、俺の秘密を暴露したのにこいつときたら
『えっ!!へー…そうなんだぁ。まぁ良いんじゃない?俺偏見とかないしさ。アハハ。』
能天気そうに笑うこいつを馬鹿だ。と思ったけど今では、居てくれないと困るようになった。
それまでは、自分の事は自分でやってたけど
それが、当たり前なんだけども…もう演じる理由も必要も無くなったし。
しかも尚吾は三人兄弟の長男って事もあり、面倒見が凄く良い。
部屋を汚く散らかしても、掃除してくれるし…朝も起こしてくれるし…母さんみたいな存在だな。
「…なぁ母さんや」
「誰が母さんだよ!」
ブハッと吹き出して笑う尚吾に
釣られて笑ながら
「お前と、付き合える奴は幸せだな。」
きっと、傷つくことなく幸せになれる。
顔もカッコイイし、性格も良い。告白されてる所を見たこともあるしな。
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