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「…馬鹿か。なぁ、直哉君ってそんなにイケメン君なのか?」
真剣な表情。
そう言えば、初めて聞かれたな。直哉について。
「あー?ん~…そうだな。滅茶苦茶良い男だな」
ハハッと笑い少し茶化しながらも、これは本音。
まぁ、女癖は悪いし、冷たいし、愛想無いけど
俺には優しかった。
他にも、仲の良い連中も勿論いたが
俺は…その中でも特別扱いされてたと思う。
幼馴染みって理由も勿論あるだろうけど。
「この学校にも、顔の良い奴は結構居るぞ?きっとお前になら、直ぐ恋人出来ると思うけどな。男…でも。」
その『男…でも』の『…』は何だよ。
わかってるっつの!!共学はほぼ、ノンケの奴等だって事くらい。
「…ばーか。顔だけで選ぶかっての。お前顔の良い女全員と付き合いたいと思うか?」
「いや…ない」
「と同じ」
「なーる。」
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