第一章

10/10

1455人が本棚に入れています
本棚に追加
/202ページ
殴ってやろうと顔をあげると、優しく笑う尚吾が、頭をいきなり撫でると、ギュッと抱き締め 「全て知ってるわけじゃ無いけど…色々、お前も溜め込んでたんだな…きつかったな?」 …これは反則だろ。 「…ッッ!!離せ!!馬鹿」 「ハイハイ。」 泣き顔なんて、絶対見られたくなかったのに。 …だけど、こいつの腕の中すげー安心する。 尚吾の胸元に、涙が染み込んでいくのが分かりつつ、離れる事が出来なかった。 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1455人が本棚に入れています
本棚に追加