第二章

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「もー!!何よ!!そんな顔しなくて良いじゃない」 「お前、いい加減煩わしいわ…」 プーッと頬を膨らませ、俺の隣に当たり前のように、座るこいつは 佐々木 麗香(ササキ レイカ) 入学して、直ぐに俺に告白してきて、振った女。 それ以降もこんな風にまとわりついてくる。 「なぁ…お前さ、なにがしたいの?」 「何って?」 大きい瞳が、俺を上目遣いでじっと見つめる。 …確かに顔は、可愛いと思うけど。生憎俺は、全く興味がない。 「俺結構、冷たく断ったと思ったけど?なのに、なんでまとわりついてくる」 「あ~。好きだからじゃない?」 クスクスっと笑い、携帯に視線を戻す。 まるで他人事だな。
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