第二章

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「要ー!お前さぁ夏休みどうすんの?」 「…」 あぁ。いよいよ夏休みまで一週間と少し。 尚吾は、勿論地元に帰省するらしい。 俺にもここ数日毎日のように 友達や母親や姉貴…そして直哉から『いつ帰ってくるの?』と連絡が来る。 『早く帰省日教えろ。てか…返事くらいしろ』 はぁ…まだ逢えねぇよ 直哉からのメールを見て、またため息が出る。 「帰りたくねぇ」 「…好きなんだろ?普通は逢いたいもんだろ」 会いたいに決まってる だけど…まだ駄目なんだよ。今の俺じゃ。 「俺…適当に帰るから…多分」 「それじゃ、心配して地元に帰れねぇよ」 「え…」 ムカつく。真剣な表情のこいつって無駄にカッコイイから、ドキッとしてしまう。 こいつ…もしかして俺に気が… 「俺等の部屋が無事か不安で夜ねれねーかも」 だよなー!!うん。勿論分かってたよ。 ちょっと、色男を演出してみただけだ。 「…どーゆー事だ。死にたいのか」 「嘘です!!冗談に決まってるだろー。」 アハハと誤魔化すが、絶対本音だろ。 しようとすれば、俺は完璧に出来るっつの。 ガキ扱いしやがって。 .
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