第二章

8/11

1455人が本棚に入れています
本棚に追加
/202ページ
「わ、悪かったって!!要っ!なっ?」 顔は見えなくとも、どんな顔をしてるかは、想像はつく。 そんな、必死に謝る尚吾が面白く、プッと早くも笑ってしまう。 騙された!!と気付いた尚吾は要に馬乗りになると、部屋中に笑い声が響く 「騙したなー!!人が本気で悪いって思った矢先」 「ちょっ!!待て待て!!アハハハ…そこダ…アーハハハ」 尚吾の擽り(クスグリ)攻撃に涙目になりながら、体勢をなんとか仰向けにすると、笑っている尚吾と、見つめあう形になる。 「…」 「…」 …え。なにコレ。 いきなりなんで、擽り止めんの? てか、なんでこんな真面目な雰囲気? 「…尚吾?お前どうしたの急に?」 「え…あ、いや」 ほんの数秒の沈黙だったが、その数秒で尚吾の様子が変わった。 「…てか」 「え?」 「重い…」 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1455人が本棚に入れています
本棚に追加