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その言葉に、尚吾は顔を赤くすると『ごめんっ』と言うと勢い良く離れたため、ベッドがら滑り落ちる。
…なにやってんだか。
要は若干、呆れつつ尚吾に手を差し出す。
「大丈夫か?どうしたんだよ。いきなり」
「あ…いや。なんでもない。悪い、トイレ行って来るわ」
差し出された手をつかまず、顔を隠すようにして部屋を出ていく。
「…なんなんだよ…いきなり」
行き場を無くした手を、プラプラと動かしながら
ブツブツと文句を良いながらも
やはり気になるのか尚吾が出ていった後の、扉を見つめていた。
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