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それから、時間はあっという間に建ち、夏休みに突入してしまった。
「じゃあ、部屋あんまり汚すなよ」
「汚すかっ!!!」
結局俺は、部活の為暫く帰れない事にした。
尚吾とは、あの後ギクシャクする事もなく、普通に過ごした。
「…要」
「あんだよ???」
「…ふ。いや。あんまり無理しないようにな?」
笑ながらクシャッと頭を撫でると、荷物を持ち部屋を出ていく。
変わった事と言えば、尚吾は俺に触れることが増えた。
…と思う。まぁこれは尚吾の癖なんだろう。兄弟多いしな。
タクシー乗り込んでいる尚吾を見て、暫く会えないんだなーってボンヤリ考えながら、見送っていると
「要?どうした」
「あ?いや…気を付けてな。また新学期に」
「あぁ。またな!」
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