第二章

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それから、時間はあっという間に建ち、夏休みに突入してしまった。 「じゃあ、部屋あんまり汚すなよ」 「汚すかっ!!!」 結局俺は、部活の為暫く帰れない事にした。 尚吾とは、あの後ギクシャクする事もなく、普通に過ごした。 「…要」 「あんだよ???」 「…ふ。いや。あんまり無理しないようにな?」 笑ながらクシャッと頭を撫でると、荷物を持ち部屋を出ていく。 変わった事と言えば、尚吾は俺に触れることが増えた。 …と思う。まぁこれは尚吾の癖なんだろう。兄弟多いしな。 タクシー乗り込んでいる尚吾を見て、暫く会えないんだなーってボンヤリ考えながら、見送っていると 「要?どうした」 「あ?いや…気を付けてな。また新学期に」 「あぁ。またな!」
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