第三章

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「ねぇ…直哉。本当に夏祭り一緒に行ってくれるの??あんなに、面倒くさがってたのに」 夏休み二日目、俺にしつこく付きまとっていた麗香と付き合う事になって、既に一ヶ月が経った。 勿論…麗香の事は悪いが好きじゃない。 ただ、友達からでも良い、無理だったら別れて良いから。と言われ渋々付き合う事になった。 まぁ…今までの女より楽なのは確かだが…ただそれだけだ。 「行くっつったろ。なに?そんなに俺信用出来ない」 「違うよ。ただ…一緒に行ってくれないって思ってたから。夏休みも…こうやって会ってくれるなんて思って無かったから、嬉しかったの」 頬を少し紅くし、カラカラとストローでドリンクの中の氷をかき混ぜる。 ちなみに、二人が付き合って初めて出掛けてる日でもある。つまり、初デートである。 「ちなみに、ダチも一緒だけどな」 「えっ…あっそうなんだ。龍達???」 「いや…まぁもしかしたら、そうなるかもな」
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