第三章

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龍は、高校でダチになり仲良くなった奴だ。 一緒に行きたい奴には、朝からメールしてるが未だに返事が無い。 叔母さんから、夏祭りの日に帰って来るって、聞いたんだけどな。 「直哉ご飯食べないの?ボーッとしてどうしたの」 「あ?いや…別に」 少し冷えたパスタを食べてる途中、ブーッブーッとズボンの中でも携帯のバイブが鳴りディスプレイを見ると、【要】と表示してある。 ドキッと心臓が高なるのが分かった。ディスプレイに要を表示するのは…4ヶ月振りだ。 直ぐにメールを開くと内容はシンプルに【考えとく】とだけ書いてある。 なんだよ。一緒に行くんじゃねーのかよ。去年も一緒に行ったのに。 返事が来て嬉しい反面、要の事が最近分からなくなり、イライラしてしまう。 俺にだけ…返事をしなかったり、電話に出なかったり。何なんだよ。 「直哉?どうし…」 「わりっ。俺今日帰るわ。じゃあ夏祭りにな」 「えっ!?ちょっと直哉!!」 これじゃ…なんの為に麗香と付き合ったのかわかんねぇじゃん。
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