1455人が本棚に入れています
本棚に追加
/202ページ
8月9日 昼
「じゃあ、今日か明日か家に帰る奴等は気を付けて帰るように。お疲れ。」
『お疲れ様でしたーっ』
はぁ…やっと終わった。キツかったけどやっぱり、俺サッカー好きらしい。
久しぶりに参加したが、別に皆普通に接してくれたから、楽しかったし。
「あっちー」
「死ぬー」
「早く着替えようぜ」
「お前等が居ると、さらに暑いわ(笑)」
「確かにな(笑)」
「えーっ!!酷いっす先輩(笑)」
袖で汗を拭って居る途中、こんなやり取りを見て
意外とサッカー部も、先輩が優しい事に夏休み中の練習で気付いた。
水のみ場が、ようやく一年の番になり水を頭からかけると冷たくて生き返る。
一通り髪を濡らし拭こうと思い、タオルを置いた場所に手を伸ばすが無い。
「…ん??」
顔を上げると、いたずらっ子のように、ニヤニヤしてる、敦(アツシ)が俺の前に立っていた。
「またお前か(笑)」
「アハハ。要絶対濡らした後顔上げねーよな。」
「いや、だって濡れるだろ。顔あげたら」
「もう汗で、ビショビショだから、関係ないだろ」
「うるせーな。良いだろ」
最初のコメントを投稿しよう!