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「あ、俺腰が弱いんだよなー。昔姉貴からずっと擽りの刑とかされてたから、大の苦手になったんだよ。大声出して悪かった」
笑いながらポンポンと、敦の肩を叩きながら言うと、変な空気になっていた部室が、笑い声で包まれる。
「じゃあ、俺風呂入りたいし、行くな。お疲れ」
「あ、あぁ。お疲れ」
皆にも挨拶を済ませ、部室を出ると急いで自分の部屋に向かう。
ヤバい…不意に触られただけなのに、こんなに反応しちまうなんて。
勢い良く部屋に入り、ドアに寄りかかり溜め息をつく。
額を押さえながら、さっきの反応を改めて後悔する。
…直哉の事を考えてて、その時敦に触られてあんな反応をしてしまった。それだけでこのありさま。
「会えるわけないだろ。」
…こんな時尚吾が居てくれたら、どんなに助かるか。
その時、大音量で携帯の着信が鳴り響く。
誰だ。こんな時に電話してくる
奴は。
「はい。」
「要ー??」
「…どちらさん??」
「あっ!ひでーっ(笑)俺だよ俺。尚吾君ですよ(笑)」
、
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