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自分でもビックリするくらい、尚吾の声を聞いてホッとしている。癪だから、こいつには、言わないけど。
「で?どうかしたのか?」
「んー?要大丈夫かなーと思ってさ。心配して電話した。」
…本当こいつ良い奴だよな。
何で彼女出来ないんだか。
「大丈夫だっつの。お前こそ寂しいんじゃないのかー?」
アハハ。と冗談混じりで言うと、何の返事も無い。…引いた?怒ったのか?少し不安になりながら『尚吾?』と問いかけると
「うん。案外寂しいもんだな」
「…~~ッッ!///」
女だったら、落ちてたな!
こいつの事、今度から、タラシと呼ぼう。
「恥ずかしい事、サラリと言ってんじゃねーよ!」
「お前から、言って来たんだろ」
「うっ」
俺が、何も言えず黙ると電話先でアハハと笑っている。
「そして、もう一つ話があってさ」
「なんだよ?土産?」
「いや、違う(笑)土産はちゃんと買ってくるから安心しろ」
「じゃあなんだよ」
しかし、『んー』と唸ったまま話が進まない。じれったいな!
「早く言え!」
「んー実はさ、要が帰省する日に俺も桜ヶ丘町行く事になってさ」
「マジか。奇遇だな」
桜ヶ丘町は、俺の地元だ。
尚吾の住んでる所からは、随分離れてるんだが。
「あぁ。婆ちゃんの家に行く事になってさ。前話したろ?」
そう言えばそうだった。車で30分位の距離で聞いた時ビックリしたんだよな
「へー。報告ってそれか」
「まぁ、それもあるけど。あのさ…その日に祭あるんだけど、祭り一緒に行けないか?」
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