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「久しぶり…お帰りか?」
直哉だ。4ヶ月振りの。
少しだけ髪が伸びたか?風で揺れるサラサラの少し伸びた茶髪。
…心臓が、有り得ない位早く脈をうっている。やっぱりまだ会うべきじゃなかったんだ。
「…うん。」
上手く笑えない。直哉の目を見れない。どうして来たんだよ。
「……要?」
名前を呼ぶな。4ヶ月振りの直哉の声。懐かしくて愛おしくて。
離れて、気持ちが冷める処か益々気持ちは溢れるだけで…そんな自分が情けなくて…これじゃ何の為に離れたのか分からない。そんな自分にイライラする。
「要っ!」
何も言わない。目を合わせようともしない要に痺れを切らし、俯く要の腕をひっぱる。
引っ張られた勢いで二人の距離が近くなり、思わず直哉を見上げる。
「っなにす」
「言いたい事があるなら言えよ!俺何かしたのか!?メールしても返事は無い。電話しても出ない!」
「…っ。返事…なら、したろ」
周りからジロジロと見られる。ヤバい、こんな所で言いあってたら、知ってる奴と出会うかもしれない。
なんとか早く此処から離れないと。
「あぁ!一回だけな!」
「ー~ッッ!分かったから。離せよ!目立つだろっ」
手を思い切り振り払う。
馬鹿か。変な噂たって困るのはお前なんだぞ。
俺にどうして欲しいんだよ。頼むから…これ以上俺を悩ませないでくれ…。頼むから…まだ、お前を失いたく無いんだ…。
だから…
…そんな悲しそうな顔でオレを見るな。頼むから…
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