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ー直哉side
麗香と別れ、一目散に向かったのは要の家。【考えとく】だなんて…今までの要からは、想像もつかない。
「はぁ、はぁ、、」
やべーっ。部活辞めて体力すんげー減ってる。高校の体育は楽だからな。
…また、運動しないと。
まぁ、今はそれはどうでも良いことなんだが。【ピンポーン】とインターホンを鳴らすが誰も居ない。
「あれ…おばちゃん居ないのかな。珍しいな。」
どうしても、今日聞きたいことがあったんだけど。
仕方無い…また後から来れば良いか。と
一呼吸つき、来た道を戻り歩き始めると後ろから『あら…直哉??』と声を掛けられ振り返ると、スーパーの袋をぶら下げた女性が歩いて来ていた。
「おばちゃん!良かった。会えて」
「あらーっ。歓迎されてるみたいね?どうしたの?こんな時間に」
ふふっと上品に笑う顔に、要の笑う顔がダブって見える。
「あ、うん。聞きたい事があって」
「そう…上がっていく??そんな顔しないのよ。」
一体どんな顔をしていたのだろうか…と想いながらも俺の肩を、ポンッと軽く叩くおばちゃんの、後を付いて家の中に入りリビングに通される。久しぶりに来たなこの家に。
「何か新鮮ねー。要が居ないのに直哉が居るの。あんた達赤ちゃんの頃からずっと一緒だったもんね」
要の母さんと俺の母さんは、昔からの幼なじみで結婚も同時期に。そして家も隣通しで買うくらい仲良しだ。
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