第三章

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それからも、色々話を聞いてもらい要の迎えは俺が行くと言ってその日は帰った。 8/10 10:30(再開約一時間前) 一時間も早く駅に着いた。 …こんなに早く来てどうすんだよ自分。と思いながらも、久しぶりに会えると思うと楽しみで。 携帯をイジったり音楽を聞いていると、時刻はあっという間に11:20分を迎えた。 要が出てくるであろう、改札付近で待ち暫くすると、結構な人が改札から出てくる。その中から自分の待ち人を探すが一向に出て来ない。 まさか…この改札じゃ無かった?それとも寝坊したのか? と色々考えていると気怠そうに荷物を持ち出てくる人物が一人。その姿を見つけると心臓がトクンと静かに高鳴る。 足早に携帯を触ってる人物に近付く。会ったら文句の一つでも言ってやると思っていたが、そんな事はすっかり忘れて 「要!」 と名前を呼んでいた。 でも…要はビックリしたような、泣き出しそうな顔をして 「…直哉…」 と切なそうに俺の名前を呼んだ。 、
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