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｢だから、今日だろ?何時かはお前が決めて良いって。｣
きっと祭の事だろう。まさか直哉が彼女と一緒に。なんて初めて言って来たから、どんだけ仲良いんだって思ったけど今までの彼女達と変わらないと思う。
そのことに
…ホッとしてる自分が醜い。
こいつと居ると、ドロドロとした黒い部分が出てくる。
あぁ、やっぱり一緒に祭行きたくねぇな。どうやって断るか。
あれこれ、考えて居ると今度は自分の携帯が着信を告げ、ディスプレイを見て直ぐに出る。
｢もしもし｣
｢出るの早いな(笑)｣
本当…タイミングが毎回毎回良すぎだろ。エスパーか。
｢別に良いだろ。なに??もう直ぐこっちに着くのか??｣
｢んー…もう着いた。婆ちゃん家で弟達が遊び回ってるの見てる(笑)｣
｢マジか。案外早かったのな?｣
確かに電話口から、笑い声とバタバタと走り回ってる音がする。それを見てるって本当面倒見良いよな。
｢まぁな。それよりさ…｣
｢え?｣
｢今日…どうするか決めた?｣
もう今すぐお前と行く。と言いたいんだがチラッと隣を見ると俺を睨みつけながら、電話する直哉と目が合う。
ヤベーッ。何か知らんが物凄い不機嫌なんだけど。何言われたんだよ。
｢要?どうした?｣
｢あ、いや…まだわかんねぇ。ごめん｣
あぁ…絶対尚吾と居た方が気楽に決まってんのに。
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