1455人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、あとでな」
「…あぁ。」
それだけ言うと、直哉は自分家に行ってしまった。…公園から此処まで無言で、切れてますオーラが凄かったから何も言えなかった。
…はぁ。彼女に何言われたんだよ。切れて俺に当たるなっての。
この数時間で疲れ果ててしまった。
てゆーか。今更だが何で直哉俺が帰ってくる時間分かったんだよ。日にちは他の奴等から聞いても、時間は誰にも言ってない筈だが。
「ただいま。」
扉を開けると懐かしい我が家。
奥から『おかえりー』と母さんの声がする。それといい匂いが玄関まで漏れてきている。
リビングに入ると、台所で食事を作って居る二つの人影が。
「…あれ!?叔母ちゃん何で此処に居んの!」
目を見開いて驚く俺の目線の先には、直哉の叔母ちゃんが居た。
「要ちゃん!会いたかったぁ!」
パタパタと走って来て、俺にドーンと抱きついてくる小さい人物。
相変わらず小さい。ってか本当に母さんと同級生か疑わしい。
「…おばちゃんは相変わらず小さいね。直哉の母さんには見えないよ」
「失礼ね!直哉はちゃーーんと良ちゃんとセック…ぐっ!」
「はい。ストップ!俺が悪かったです。ごめんなさい」
慌てて口を押さえる。
…相変わらず見た目に似合わず、下ネタを平気で言うんだからな。
年頃の男子の前で何を言おうとしてんだか。この人は。
ペチッと口を押さえてる手を叩かれ離すと、満足そうな笑み。
「分かれば宜しい」
「はいはい。すみませんね」
そのやり取りを奥から見てた、母さんが笑いながら近付いてくる。
「お帰り要。寝坊しなかったみたいね」
そりゃー、生活費が掛かってるからな。寝坊する訳無いじゃん。
「あぁ。…それよりさ、何でおばちゃんが居んの?何かあんの?」
、
最初のコメントを投稿しよう!