第四章

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「あら、あんた聞いてないの?四人で此処で昼食食べるのよ。直哉に言うよう言っておいたのに」 ‥あいつ。そんな事一言も言ってねーよ。ってか 「俺も一緒にっ!?」 その言葉に、母親二人は顔を見合わせ呆れた様な顔をする。 ‥うっ。そんなあからさまな顔をしなくったって良いだろ。 「当たり前でしょ。馬鹿な事言ってんじゃないわよ」 「そーよー!久々の再会なんだから。皆で久々に食べましょうよ!」 「あ、いや、俺は‥」 何か知らんが、直哉は彼女と喧嘩?して機嫌悪いし。 正直会いたくないし。ってか一緒に過ごす予定なんて無かったから、実際もうこっちはイッパイイッパイなんだっつの。 「‥要ちゃん私達と食べたくないのね!」 「ちょっ!違うって!オバチャン勘違いだって!だからそんな泣かないでよ!」 母親を見ると、笑顔だが黒いオーラが見える。おばちゃんを泣かせると母親は切れる。 般若の如く。 「じゃあ、一緒に食べる?」 「食べる食べる!」 そう‥良かった。と言って上げた顔を見るとそれは、もう満面の笑みを浮かべていた。 しまった!っと思った時には『時すでに遅し』 ‥忘れてた。こうやって泣きまねして騙す事は得意だったんだ。 はぁ‥もう嫌。 「‥着替えてくる。」 諦め自室にトボトボ向かう。 ‥もう二度と騙されない。 ‥と思いつつも毎回騙されてんだけどな。
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