第四章

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久々の自分の部屋に入り、ようやく一息つく。 ボフッとベッドに横になると、一気に疲れが襲ってくる。 ‥直哉とこんなすぐ会う羽目になるとは。いや‥まぁ。家隣だし。親同士が親友だし。 会わない様するのは、無理だって分かってたけど。 「はぁ‥仕方無い。今日だけ我慢すれば良いだけだ」 そう自分に言い聞かせる。明日からは家に居なければ良い。そしたら会う事もないしな。 ボーッとすると、さっきの笑った顔の直哉が浮かんで、顔に熱がこもる。 ‥この感情は一体何処まで増え続けるのだろうか。 好き‥この感情に限界は無い気がして、怖くなる。 「彼女居るって分かってるのに‥諦め悪すぎ」 女々しすぎて、嫌になる。 ‥直哉‥早く俺の気持ちに気付いてくれ。そして‥ 拒絶してくれ。
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