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確かに、あまりのしつこさにウンザリしてはいたが
理由はまた別だ。
あの時要は、電話して来た奴からのを直ぐに出た。その事に無性に腹がたって仕方なかった。
俺からのには出なかったから尚更ムカついたのかもしれないが。
「…あれは、お前が悪い。」
なんで!?と言う要を無視するとまた頭を軽く叩かれ追求される。
そんなやり取りをしていると
『要ー!直哉ー!さっさと下に降りて来なさい!料理冷めるわ!』
と叔母さんに呼ばれ、要の上から退きさっさと下に向かう。
その後ろから『理由を言ってけ!』と言われたが聞こえない降りをした。
…こんな事恥ずかしくて言えるか!
女みたいじゃねーか。
【何で○○の電話には出て、私の電話には出てくれないの!】
なんて言ってくる女ばりにウザイだろ。俺はそんな女は嫌いだ。
その後4人で食事をし、準備をする為に一端自分の家に戻ることにした。
その別れ際に、聞くのを忘れていた事を思い出して
「そう言えば、魘されて泣いてたけど大丈夫なのか?何かあったのか?」
と聞くと、片手で顔を抑えながら『その事は忘れて』と恥ずかしそうに言う要に、キュンとしてしまった。
………キュン?
いやいや。男にキュンは無い。
うん、可愛く見えただけ。
つか、男に可愛いはないよな?
うん。勘違い!と言い聞かせまた後でな。と言って別れた。
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