第五章

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-直哉side 『お待たせっ!』という声に反応して、声の人物に目を向ける。 「……あ、おう。」 一瞬、言葉を失った。 なんだコレ!要のこの格好…なんつーかやばいな。 白を基調とした甚平に花柄なのに、色白の要に良く似合ってる。それに、髪もセットしてあってまだ明るいからよく見える、紫色の瞳。 思わずみとれてしまった。 「…直哉?ど~した?」 固まる俺に、不思議そうに首を傾げる要に慌てて顔を逸らす。 バタバタと慌てて出て来たからだろうか…少し頬も紅く染まってる。 「イヤ。別に!…似合ってるな。その格好。」 クシャッと頭を撫で、恥ずかしさから先に歩き出す。 「ハハッ!ありがと」 スタスタと先に歩いて居た俺は、この時気付いて無かったんだ。 要が切なそうに俺が触った部分に触れ、笑っていた事に…。 *。*。*。*。*。*。* その後 あまり会話が弾まず、、、 …まぁ、俺が意識し過ぎてだが 電車に乗ってる時横目で要をみたとき、その視線に気付いたのか顔を向けられ目が合うと…ドキッと心臓が高鳴った。 何でこんな意識してしまうんだか…久々に会って緊張しているのか?15年離れた事無かったし? そんなモヤモヤしたまま、何とか花火会場に到着した。 「…直哉?」 軽く溜め息をつくと不思議そうに、俺の顔を覗き込んでくる要に、またドギマギしてしまう。 いつもと、雰囲気が変わったのも理由の一つなのかもしれない。 、
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