第五章

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「あ、いや。あ、そうだ!そろそろ二人で回ったらどうだ?」 そんな事思ってない。 「は?なんで?」 怪訝そうな顔。彼女は少し頬をあからめる。 「いや、せっかくだし。デート楽しんできなよ。」 「ちっ。何なんだよ?さっきから。そんなに一緒に居たくないのか?」 悲しそうな顔。 違うよ。馬鹿だな… ただ、俺が悪いんだ。 この関係を壊したい… でも壊したくない… 壊す勇気のない、ただの臆病者 だから気にしないでて… 「違うよ。邪魔したくないんだよ」 …上手く笑えてるかな? 本当は今すぐにでも泣いてしまいそうだ…。 、
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