第五章

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この声は… 一瞬心臓止まるかと思った。 …尚吾 お前本当ヒーローみたいだな 何時も何時も俺が ピンチの時に駆けつけてくれる 「…は?何言ってんだよ?つかお前誰?」 見えなくても、今直哉がどんな顔をしているか分かる。 不機嫌なのを隠してない声。 「別に?誰でも良いだろう?まぁ、しいて言うなら…高校の同級生で同じ寮の親友だね。」 尚吾も言い返しているが、何時もと雰囲気が違う気がする。こんなに冷めた言い方をする尚吾は知らない。 どうして、怒ってるんだ…。 「つか、今要は俺等と遊んでるんだよ。お前邪魔すんな。」 「君…いや、直哉君には関係無いよ。ただ、僕が要と要の地元のお祭りを回ってみたかったから。彼女もいるし、別に構わないよね?」 待って。尚吾ってこんなんだっけ? 何時もヘラヘラしているイメージしか無い。 「尚吾何言って…っん!?」 口を開くと、口まで押さえられた。 そして耳元で『黙ってろ。バレるぞ。』と 視界を塞がられているからか…尚吾の低音が何時もより低く感じ、背筋がゾクゾクっと感じてしまった。 、
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