君との出会い~尚吾~

4/10
前へ
/202ページ
次へ
am8:30 何とか一蘭高校に到着したが、凍え死にそうだ…。 張り出し時刻まで後少し。 周りにも違う学校の制服を纏った学生で溢れている。 …ヤバい。今更少しドキドキしてきたぞ。『ハァ~』とため息をつくと白い息が空にまい消えていく。 ポケットの中のホッカイロを握りつぶし、防寒にもなるヘッドホンからはお気に入りの曲が流れている。それらで気を紛らわせていると 『お待たせしました。』その声と共に教師らしき大人達がデカイボードを運び込んでくる。 それと同時にザワザワと周りが騒がしくなり、ボードの前は受験した学生達で埋め尽くされた。 …あ~、受かってますように!! 受験票をみながら確認していく。 ちなみに受験番号は【794】 ふざけんなしっ!と内心思ったが結果さえ良ければいい話だ。 「794、794、……ッッ!!」 793の次にあったのは【794】俺の受験番号だ。 「~ッッ!!よっしゃっ!」 小さくガッツポーズを決める。 ホッとして周りを見渡せば、俺と同じように喜んで家族、友達と抱き合う者もいれば 泣いている人達もいた。 、
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1455人が本棚に入れています
本棚に追加