君との出会い~尚吾~

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カァァッと顔が赤くなるのが分かる。ヤベェ…超恥ずかしいんだけど。 少しバラまいてしまったプリントを慌ててかき集めると、目の前に誰かがしゃがみ込むのが分かる。 「これも、君のですよ」 その言葉と一緒に差し出されたのは、書類らしきプリント。 俺がバラまいてしまった最後の一枚のようだ。 拾ってくれた相手の顔を見て、受け取るために伸ばした手が止まる。 目の前には、先程まで観察をしていた男子がクスクスと笑っていた。 「大丈夫?多分後は無いと思うけど」 …間近でみると本当に顔綺麗に整っていることが分かる。 ボーッと見とれていると、今度は眉が下がり困った様な笑顔で 「あ、ごめんね?笑ったりして…怒らせちゃったかな?」 「えっ、あ、ち違うよ!怒ってない!拾ってくれてありがとう!」 ハッとして直ぐに否定をするとホッとしたように微笑む。 ヤバいな…何で男相手にこんなにドキドキするんだ。 横を通り過ぎていく女子が『うっわ!カッコイイ』と赤い頬をさらに紅くしながら通り過ぎていく。 、
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