プロローグ

9/16

1455人が本棚に入れています
本棚に追加
/202ページ
だけど…この行為はさらに自分を絶望させるだけだった。 「~ッッうっ」 鏡に写る自分は…あまりにも 醜かった。 やっぱり男なのだと。思い知らされる。 赤く塗られた唇を手で覆い隠す。 醜い…醜い…醜い… 俺はこんなにも醜い存在だったのか。 涙と汗が溢れだし、化粧を落としていく。 目からは…黒い涙が伝っていく。 化粧が落ちていく姿すらも醜くて…涙が止まらなかった。 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1455人が本棚に入れています
本棚に追加