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-要side
ベットの上に転がりボーッとするとさっきの場面が嫌でも再生される。
姉貴も心配してたな…。
直哉も心配してるかな…。尚吾もきっと不安になってるんだろうな。心配もしてるだろうし。
ヤバいな…。あんなに真っ直ぐに気持ちを伝えられた事がない。
---……
「俺は本気だよ…要が好きだ」
そう熱い視線で訴えられ身動きが出来ない。何時から?
お前は何時から俺の事を想ってくれていたんだ。
顔に熱が籠もる。恥ずかしい。
「…っ、俺」
心臓が五月蝿い。何て言ったら良い?俺は直哉が好きだ。尚吾も知ってる筈なのに。
「…要」
手をギュッと握られ、視線を合わせると優しい笑みを浮かべる尚吾。
「ふっ。何て顔してんの。」
何処か嬉しそうな楽しそうな顔。
「るっさい…誰のせいだよ…笑うな、馬鹿」
「…悪い。でもやっと言えたし…要のその俺を意識してますって顔みると、嬉しいんだよ。」
指を絡ませながら言われまた顔が紅くなる。こいつ…意地悪だ。
「要が直哉君を好きなのは知ってる。でも…俺は俺なりにお前を想うよ。嫌って程側にいて、傷付いたら俺が慰めてあげる。守ってあげるよ」
…こんなに想われてただなんて。
恥ずかしいやら、嬉しいやら…色々な感情が渦巻いて、涙がツーっと頬を伝い流れる。
それをみて、尚吾は困ったような顔をしたかと思うと
徐々に近づいてくる顔。
後数センチという所で
-ドーン!
と今日一番の花火の音が鼓膜をゆらし意識が戻り、手を振り払い尚吾の身体を突き放す。
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