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《ベガ? どこ?》
白狼の子狼シリウスは、白銀の毛をなびかせて、幼い四肢を疾駆させる。
村中に人の血肉やオーガの臭いが充満している。
《コレじゃぁ、ベガの優しい匂いが……》
シリウスは優しい飼い主の少女ベガを親と同じように失っいたくなかった。
オーガが村を襲ったこのピンチに、繋がれてた紐を食いちぎったのは、逃げ出す為ではなく、
先ほど聞こえた悲鳴の主、ベガを助ける為だった。
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