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《見つけた!! ベガだ!!》
シリウスの視界に入ったベガは、オーガの牙によって、足に傷を受け、歩く事が出来ない状態で、
力無くオーガに抱えられていた。
《助けるんだ!! ベガを!!》
ベガを見つけて、オーガに向け加速するシリウス。
そして、それを見た彼女は、その無謀な突進の意味を悟り、力を振り絞って叫んだ。
「シリウス!! 来ちゃダメ!!」
ベガを助ける為に、無謀にもオーガに牙を剥くシリウス……。
「キャン!!」
しかし、オーガの軽い一撃で、シリウスは無惨に地面転がった。
顔を覆って泣き崩れる戦利品のベガを抱えオーガは悠然と村を離れて行く……。
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