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坊っちゃまは、大変退屈に日々を過ごしておいででした。
……いえ、あるいはそれは、坊っちゃまにとっては大変有意義で、且つ神聖な日々であったのかも知りません。
ともかくも、坊っちゃまは、「日々」という概念を忘れていらっしゃるかのように、ただただご自身のお部屋に篭り、作業に没頭しておいででした。
でもそれは、「私にとって」退屈な日々に見えただけなのでございましょう。
坊っちゃまの愉しみは、坊っちゃまにしか、到底知りうることはないのです。
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