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次第に私は、何がそこまで坊っちゃまを、この部屋に閉じ込めるのか、興味を持ち始めました。
無論最初はそう思うことに抵抗があったのです。坊っちゃまの御作業を、私如きが詮索してはならないと、自制が利いていたからです。
しかし、毎日毎日、坊っちゃまのお部屋の前を通りかかるたびに、そのお部屋の扉を凝視してしまうのです。
私はこの、たった一枚の木の板の向こうに何があるのか、知ろうとしてはならないと思いつつ、興味を持っていることを認めざるをえませんでした。
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