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あんな無茶振りにも負けず、登校拒否もせずに2・3週間経った頃。
学校からの帰り道
…アイツと出逢った…
毎日、教室で顔は合わせているものの 特に接点はない。アイツの周りはいつも賑やかで騒がしかった。俺はと言うと‥‥
マァ大体わかるやろ‥暗いンですね‥はい‥
‥負のオーラ出しまくり‥って感じで‥‥‥
‥黙ったままですわ‥
‥だってねぇ~初日にあんな事なって恥ずかしいわ‥‥ホンマに!休まず学校来てるの誉めてあげたい位やで
マァ色んな情報は聞きたのうても 勝手に耳に入ってくるしさ‥
知らん間に《井本》って奴を知りすぎてしもうた。
多分 悪い奴やない‥‥気がする
そう思えてから 休み時間は井本の声を聞いて、机に突っ伏して寝てた
大きな声で話し、笑いながら誰かを叩く。
正しいと思ったら、上級生だろが、先生だろうが喰ってかかる。
微妙なトーンを聞き分けるのに1週間も掛からんかった‥‥
教室でそんな風に過ごし、放課後はグラウンドで走り回る姿をたまに、見かけた。
‥ヤッパ格好ええなぁ~ 女の子が噂すんのも無理ないわ‥
他人に関心の薄い俺でさえ、遠目で見てる分には、恐怖はなく《憧れ》に近い微妙なときめきを覚えた。
それやのに‥今、此所で会うか?
どんなタイミングやねん!‥厭やわ~何か眉間に皺寄せてるし‥
‥心なし睨んでるやん‥‥
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