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駐輪場で待っているのだか、中々やってこない。他の部員達は帰ってしまった。
‥おっそいー!!何してンねん!この俺、
待たすなんてええ度胸してるやンけ!
部室に向かいながら、(雨降ンで‥)
段々と厚みがかかって重たげになってきた空を見上げた。。
コンコン‥
「開けんでー、おるんやろ?……!!
なっ!どうしたん?!顔真っ青やンか!!」
部屋の隅で身体を斜めにして、息苦しそうにコッチを見る。
ヒューヒュー…
「…帰ったんと…ちゃうんか…」ゼィゼェ…と、言葉の間に変な呼吸音が混じる。
「喘息か? ‥吸入器は何処やねん、吸うた
ンか? 」
「…いや…やぁ…頭痛くなる…」
少し涙目になりながら、
「…この体勢…が…楽やねん…直ぐ…に…
治まる…」
不謹慎ながらゾクッとする。
色が更に透き通って、はだけた胸元が上下している。涙で潤んだ瞳には力がなくゆっくりと揺らいで、口元からは荒い息遣い。唇が乾くのだろう。時折紅い舌が舐める。
藤原の背中に周りこみ、後ろから抱き抱え楽な体勢をつくる。頭を俺の肩にあずけながら、
「‥ハハハ‥リクライニングシートやな‥」と、喉を鳴らしながら言う。
「アホか‥ホンマに大丈夫なン? 」
顔を覗き込むように、尋ねると身体がピクッと跳ねた。
「‥ンッ‥耳元で‥喋ら‥ンッ‥とって///
」
みるみる頬が紅く染まる。
「何を反応してんねん‥たかがこんなけの
事で‥病気の奴に盛ったりせぇへんよ」
クスッと笑ってゆうと、
「‥やって‥しゃぁない‥やン‥俺‥お前
の事好きやもン‥」
いいながら、はだけた前を直し、目を閉じる。
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