美術の時間…再提出②

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いきなりの不機嫌そな声。 「ナンやねん!‥」横のドアを蹴る。 「いきなりどうしてん‥」 慌てて顔を覗く。 「うっさいわ!黙ってい!!」 ‥よう解らん‥機嫌悪なるよな事あったか 少し後ろを歩く。 雨が小降りになっていてもうすぐやみそうだ。 「‥何をイライラしてんねんな。」 「‥黙っとれ。」 ゆっくり駐輪場に歩く。機嫌が悪いコイツと違って、俺は緊張していた。 ‥何てゆうて明日誘おか?  昼からは休みやってゆうてたよな。 自転車にカバンを積み、二人並んで帰りかける。 話すキッカケが見つからない。 「‥あのな、明日どうすんねん。」 思いきって聞いてみる。 チラッと一瞥されて、 「部活や!」 ‥はぁ~やっぱり‥   制服のネクタイが息苦しく緩める。大きく息を吐くと先ほどの(仮)の印が熱く感じる。 ‥大丈夫や、俺にはコレがあんねん。 「なぁ‥昼からどっか行かへん? 」 「‥‥」 真っ直ぐ前を向いたまま返事がない。 「ナンかキレてンか?」 「うっさいわ‥‥」 「ゆわな解らんやン‥‥腹減ってんか?」 「ちゃうわ‥ボケッ!」 止むであろう雨は、小降りから雨足が早くなった。近くの公園の東屋に駆け込みカバンからタオルを取り出す。 いきなりの事態につい舌打ちがでる。 チッ‥横目で藤原を見ると、無造作に髪を拭いている。 ‥何してても絵になんなぁ‥  けど腹立つな ナンやねんベタベタ触りやが  って!お前も嬉しそな顔すんなよ。 視線が合いバツが悪くソッポを向く。それを見て、クシャッと笑い俺のタオルを取り、頭を拭いてくれる。
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