戦士の週末

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仕事の終りに珍しく声をかけられた。 「なぁ‥たまには一緒に飲まへん?」 着替えながら、 「明日休みやのに、早めに家帰ってイチャコラ  したらええやん」 笑いながらゆうと、 「今日は友達と食事に出掛けてンねん」 「それやったらかまへんけどなぁ~二人に  慣れたら1人はお淋しいンや~」 「ちゃうわ!ボケッ!」 笑いながら仕事場を後にして、ノロケ話は店ではでけへん という理由で俺の家に行く事となる。 俺ん家の犬が盛大に歓迎をした後、冷蔵庫からビールを取り出す。 「まっ 取り敢えずは《おめでとう》で乾  杯やな~」 「一体どんなけ日ィ経ってンねん」 「ぇ"ーめでたい事は何回ゆうてもええや  ン」   笑いながらどちらともなく ‥ホンマに久しぶりやな ‥ホンマやね。 しみじみと、 「こんな風に飲むンも最後かなぁ~」 俺が言うと 「まぁ~回数は目にみえて減るやろな‥」 と、ニカッと笑う。 「羨ましく無いから~!尻に敷かれろー!  俺は自由に取っ替えひっ替え遊ぶー!」 「フンッ‥出来もせん事を‥」 一瞥されて鼻で笑われる。 お互いに付き合いが長いと酒のアテは思い出話へとなる。 高校の思い出から  深夜のネタ合わせ‥   初舞台に上京‥  ケンカにいざこざ‥  大舞台‥‥単独‥ いつも一緒に頑張って来た。 多分これからも‥ 肩並べて戦い抜いて行く戦士かな‥
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