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「何考えてンの?」
「‥別に、なんもない」
顔を逸らして答えると、アイツは笑いながら俺の頭をポンポンとして
「俺の事?」
「///‥はぁ?なっ‥何でやねん!」
「アハハー…バレンタイン何かくれるン?」
「‥‥喘息やとチョコ食べて大丈夫なン?」
一瞬、キョトンとして あっなるほどって顔をする。
「俺は大丈夫やで。医者から言われてへンよ。ぎょーうさんくれても全部受け止めるからー!」
頭をギュウッて抱きしめ髪に顔を埋めて
「心配してたン?」
「‥マァ、やって怖いやン‥ 俺のせいで、酷なったら…。」
想像しただけで最後の方は声が震えた。
「優しいなぁーたかちゃんは。そんなに心配なン?」
「‥おんっ‥アカンか?心配したら‥」
藤原はクシャクシャの笑顔で、ちょっとココおいで と膝をポンポンする。
誰もいないのを確認して抱き抱えられる格好で、横向きに膝に座る。
片手で俺を支えもう片手で髪を撫でながら
「ホンマに俺、好っきやわァ‥そんなに心配してくれるって思ってなかった。‥ありがと、嬉しいなぁー。」
そう言って耳元をペロリッとすると
「俺チョコやなくてもええで‥たかちゃんが欲しい。」
「///‥///‥アッ‥アホか!いやや!」
「クスッ‥じゃぁ、俺がチョコプリン作って食べさせたるから、その後たかちゃん食べてもええ?」
「///‥お前はァ‥!!おっさんやン!」
「ええやン!たまには♪」
あんまり優しく微笑むから、仕方なく首に抱きつき耳元で‥
「俺だけの藤原で居ってくれるンやったら……ええょ。」
「ホンマに? 約束やで」
‥約束するから
‥誰にも取られたないから、そんなに幸せそに笑わんとって
‥俺だけが知ってる優しい笑顔誰にも見せんとって
終___
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