上手なチョコの渡し方 ///‥

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次の日、やっぱり風邪で休み。 ‥せっかくのチョコも無駄になったなぁ。 驚かせようと思って、藤原に似た犬のチョコを買っておいたのだが 当の本人がダウンとは‥‥ ‥マァ他の奴から貰う姿を見ないで済む分ええかぁ。 そう思いながらも、いつも以上に授業に集中出来ずにぼんやり窓の外を眺め なんとか午前中は過ごした。 午後からは居てもたってもいられずに‥サボって学校を早退した。 気がつけばアイツの家のインターフォンを押していて、藤原がボサボサ頭で玄関に立ってた。 「‥学校は?」顔色の良くなったアイツが出迎えた。 「起きてて大丈夫なン?医者は?家の人は?」 「‥訊いたンは俺やけど‥もしかして、サボりなン?」 呆れた顔で言いながら、部屋に招き入れベッドに腰掛ける。 「医者は昨日行ったし、皆出掛けてンで‥ほんでやな、何の用なン?」 少し不満気に言うが、嬉しそに笑う。 「‥お前が休みやったら暇やン‥」 わざとぶっきらぼうにゆうと、クシャクシャの笑顔で 「俺も暇やってン。ありがと。」 何か飲むもんとってくるわ、と部屋を出ようとするので 「アカンってじっとしとき。俺買って来たから。」 鞄からコンビニの袋を取りだしジュースを渡す。 鞄のなかが丸見えになり、リボンの付いた包みが見えアイツの顔が歪む。
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