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つまり‥‥井本の甘えたい欲求が形として《たかちゃん》で現れた‥‥って事かな?
たかちゃんの後は、雰囲気も柔らかかったし、ちょっぴり素直で昔みたいやった。
不思議な事やね、けど、井本が井本を演じ疲れてるンやな‥
ええように考えたら、俺の前で素直に甘えたかったとゆう事やね。
俺にだけ甘えてくれるンや‥
‥うんッ、そうゆう事にしとこ。
膝の上のたかちゃんは、目を擦り出していた。
「眠たいんか?」
「‥おん、でもねりゃへん!かじゅくんとあそびたい。」
頭をヨシヨシしながら、
「一緒にお昼寝しよか?起きたらまた、なっ‥」
「かじゅくんいっしょにおってくれゆの?」嬉しそに笑う。
「せやよ、ずっとずっと一緒に居るよ。たかちゃんの傍に。‥起きたらまた、遊んでおやつ食べよ。」頬っぺたにチュッ、とするとくすぐったそに身体をよじる。
‥‥俺の理性もつやろか‥
いくらなんでも、可愛すぎるで‥
「たかちゃんなぁー、プリンたべたい。プチッってしたい。‥ほんでなあ、クリームうにゅうにゅうってしてイチゴのせてほしいねん。‥‥アカン?」
大きく身振り手振りで話をする。
「ええねぇー、美味しそやね。かずくんのも作ってくれるンやったら買ってくるで。」
「おん!かじゅくんのつくっちゃゆよ。たかちゃんじょうずにできゆよ。‥ほんでなあ、‥ちゃんとタオルでてふけゆよ。」
慌てて喋ると段々舌足らずになってくる。
‥まだシャツ濡らしたの気にしてンや。悪い事したな‥
「服濡らしても汚しても怒らへん。‥たかちゃんが俺の為にしてくれてンやから、なっ。」
大好きやよ‥頬っぺたを両手で挟んでおでこにチュッと音をたててキスをした。
幸せそに笑って、
「かじゅくんボクもだいすきやよ‥いっちゃんやょ。‥いっちゃんすきやょ。」
何度も繰り返した。そのままあやしているうちに俺の指を握ったままスヤスヤと、寝息をたてだし眠ってしまった。
‥‥たかちゃん、‥一杯甘えてええンやで‥
‥‥ずっと、ずっと傍に居るよ‥
‥終‥?
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