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俺の胸に顔をうずめ
「ウワァーン‥かじゅくん、グシュ、ご‥めん‥なしゃい‥ボクなぁ‥オシ‥ッコ、でちゃったの‥ウワァーン、グシュ」
「えぇっー!ちょ、ちょっ‥ホンマなん?」
「‥‥」黙ってコクリと頷く。
‥たっ、たかちゃんがおもらしって、マジですか?
あの井本様がぁ‥‥ガーンッ!って、
いやいや、たかちゃんはまだまだ子供やからしゃぁない、っちゅやぁしゃぁないけど‥‥まさか、
怒られると思っているのか小さく震えている。恥ずかしさも手伝って涙も止まらない。
この俺の腕の中で《嫌われたない》一心で泣いている、小さい存在が愛しく、いじらしく感じた。
髪の毛をクシャクシャッと撫でて改めて抱き締めなおす。
「心配せんでええよ。かずくんはそんな事で怒ったりせぇへん。」
ソッと顔をあげて俺の顔色を伺っている。目が合い、ふわりと微笑ンでやると、
「‥かじゅ‥くん、」
大きく見開いた瞳から大粒の涙がボタボタ零れ落ちる。
ほっぺたとほっぺたを重ねてスリスリしてやると、たかちゃんからギュゥッと抱き付く。
「たかちゃん、トイレ我慢でけへんかったン?」
「おん‥」
「でも何でシャワー使ったン?」
ジィーッと俺の顔を 見つめる。
「怒らへんからゆっくり話してみ。」
「あんな、ボクなぁ‥オシッコしたなってトイレにいってん‥ほんでなあ‥ジュボンがぬげへんかってん‥グスッ、」
思い出してまた、鼻を煤りだす。
髪に手を入れ梳きながら優しく相槌をうつ。
「ベリュトがかたかってん‥」
「‥ベルト?」
「あんなぁ、ふくぬぐのにおふりょばでぬぎって、かじゅくんゆったからベリュト、はじゅしゅのに、いっぱいいっぱいちからいれたんな、‥ とれへんねん‥‥ほんでなあ‥グスッ、グシュ」
「ちから入って‥出てしもたン?」
「‥おん‥」
クスッ、‥可愛い過ぎて思わず笑みが零れてしまう。
「そっかぁ、じゃぁ、かずくんが悪いんやね。ごめんな、恥ずかしい思いさせて‥たかちゃん、ごめんな。」
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