Keyword‥2

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たかちゃんのベルトを外してやりながら、 「身体が冷たぁなってるから、お風呂に入って温まるンやで。」 「かじゅくんは?」 「えっ、」 「はいりゅん?」首を傾げて訊く。 ‥たかちゃん、そんな可愛いく誘ったら、俺のなけなしの理性がァァーー! 「ちょ、‥」返事に困っていると 「かじゅ‥くん、ボクかりゃだきれいにすりゅから‥ちゃんとありゃうかりゃ‥ゆうことききゅかりゃ‥‥」 今にも涙ぐみそで、抱き締めてしまう。 ‥アカンって、ホンマに俺、たかちゃんを一人になんてでけへん。 「ええよ、かずくんも一緒に入って温まるな。」 お風呂に入ってたかちゃんがシャワーで身体を洗い流し、俺の身体を洗ってくれる。 ‥ちょ、ちょっ‥ヤバイっす、そんな微妙な力加減は、お願いやから前は勘弁してーー! ヤバイ事になる前に湯船に浸かり入浴剤のボールを渡す。 「なンなん?」 クスッ、 「全部溶けきるとわかるよ。」 シュワシュワ‥シュワシュワ‥ ポコンッ! 中からカプセルが出てくる。 手に取って中を見ると小さな車が出てくる。 「うわっ!かじゅくん!くるまやょ、しゅごいね。」 嬉しそにお風呂の縁で遊び出す。 「たかちゃん車好き?」 「おんッ!しゅき。」 ‥慌てて喋るから、何か段々舌足らずやな。 肩が丸出しなので時折背中にお湯をかけてやる。 「かじゅくん、おふよたのしいなっ。かじゅくんといっしょやから、いっぱいたのしいな。」 振り返ってニカッと笑う。 「せやなぁ‥楽しいな、かずくんもうのぼせてきたから出てもええ‥?」 「ややァー!いっしょにはいりゅんの、なっ、かじゅくんとたかちゃん、いっしょにおりょね。」 俺の伸ばした脚を跨いで向かい合わせで抱き付く。 ‥たか‥ちゃん、俺、もう限界ッ!そんなに無邪気にされたら‥ ‥地獄っす! 「かじゅくん、チュッ!」 「///ー!!」 ‥‥天使の顔した悪魔やン‥ 終―
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