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「るびぃってほうしぇきやんな?かじゅくんだれにあげんの?‥ゆびわにしゅんの‥かじゅくん」
クスッ、
「せやから、苺やン。真っ赤になったらたかちゃんが食べたらええよ。一杯水あげてな。」
袋から肥料を取りだしプランターにやる。
「かじゅくん、たかちゃんがたべてもええのン?」
「おん。声掛けてあげてや、甘くなれって‥」
「おん!はやくたべれりゅようにおおきくなれ、あまくなれ‥なぁー、かじゅくんいつたべれりゅ?」
小さい実を指差して俺に訊く。
「せやなぁ‥2週間かな、もっとかかるかも。毎日、世話せなアカンからなぁー。」
一緒に横に座って眺める。
「かじゅくん‥じぇったいにぼくがいちばんさいしょやょ。あかくなったら、おせてな。やくそくやで。」
小指を出して指切りをする。
「かじゅくん、ゆぅびきりげんまん、うぅしょついたりゃぁ、はぁりしぇんぼん、のぉますぅ。‥やくそくやで。」
笑うと白い歯と日に焼けた肌が眩しい。
‥ホンマに太陽に愛された子やな。お日様がよぉ似合う。
「さぁて、用事も済んだし小腹が空いたなぁー。かずくん、プリン食べたいなぁー。」
わざとらしく立ち上がり呟くと、
「かじゅくん!たかちゃんがちゅくってあげゆー!なかはいろ。はょー!!」
俺の手を引っ張って部屋へ入る。
「たかちゃん、痛いって。慌てンでも大丈夫やから。」
背中を押されて台所まで無理矢理連れてこられた。
「はょー!ちゅくりょ、‥ウウン、つくりょ。」
慌てるとどうしても舌足らずになってしまう。
クスッ、
「材料出すからテーブルで作ろか?運んでくれる?」
「おん!できゆー!」
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