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「はいッ、プリンと生クリーム、苺に‥‥林檎はいる?」
せっせと運んでいるたかちゃんに声をかけると、
「あのね、うしゃぎしゃんにして」
首をかしげておねだりしてくる。
‥か、可愛いいー!
「兎さんか。俺、上手にでけへんで。」
「ちゅくってや。おねがい、かじゅくんおねがいやの。」
‥もうダメ‥たかちゃん、それは計算なん?俺、ゆう事訊くしかないやン‥
「失敗したら、ごめんな。頑張って見るけど。」
嬉しそに笑って
「ありがとー、かじゅくん、だいしゅき。」
抱きついてくる。
‥うっわぁ、幸せやン。こんなに素直で可愛いなんて。俺、頑張る!
たかちゃんにお皿を渡して
「林檎、切れたら持っていくから、たかちゃんはプリンをお願いするで。」
「おん。きれいにつくりゅな。」
ニコニコして作り始める。
「おしゃらをなりゃべまぁす。うりぁー、プリンをプルンップルンップルンッ。‥‥ポンッ!つるりンッ‥‥うっわぁ、‥でたょ、かじゅくん!みてみてみぃ!プチンッてできたょー!」
後ろを振り向かなくても想像がつくほどの擬音ばっかりで笑いを堪えるのに苦労しながら、
「ホンマやな。上手に出来たな。」
頭をヨシヨシするとお皿を持ち上げて目の前に差し出す。
「アッ、たかちゃんアカンよ‥‥」
言ったそばからお皿からプリンが
ツルンッ‥‥ピチャッ、グシャ‥‥
見事に落ちました‥‥
一回転して着地‥‥
俺の顔を見上げ、大きく見開いた目から涙が溢れ出て、大粒の雫がボロボロ零れる。
‥ヤバイ、
「か、か、‥かじゅくん‥ウワァーンッ‥‥プリンがぁ、‥‥グシュッ、スンッ‥プリンがぁ、‥‥たかちゃんのプリン‥‥グシャグシャに‥クスンッ‥‥た、たかちゃんのぉ‥‥‥」
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