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‥想像通りやン‥やるンやないかと思ったけどねぇ。 「‥かじゅくん、ごめん‥なしゃ‥い。」 項垂れて、鼻をすすって泣いて謝っている。 ‥あぁ 「しゃぁないな、たかちゃん泣かんでもええ。ちょっと深いお皿にしよか。」 雑巾と新しい皿を持っていき、こぼしたプリンを始末する。 「‥かじゅくん、‥‥」 突っ立ったまんまで、 「‥たかちゃん、かじゅくんをこまりゃして‥ばっかで‥‥ご、めん‥‥」 床を拭きながら、 「大丈夫やから、たかちゃん泣かんとってや。‥まだまだプリンあるからなっ。‥ 」 「‥‥‥」 たかちゃんの前で膝立ちして抱き締める。 「今度は、一緒に作ろか?‥リクエストの兎さんも出来たし。」 手を洗って最初からな‥‥そう言って台所まで連れて、 「はいッ、ちょっと不恰好やけど‥‥一応、兎さんな。」 皿に盛った林檎を見せる。 「かじゅくん!じょうじゅやなぁ‥うしゃぎしゃんがいっぱいや‥‥しゅごい、しゅごい。」 クスッ、 「やっと笑ったな。たかちゃんは笑ってなアカンよ。俺の傍でずっと笑ててや‥‥」 涙の跡を拭き取り、頭を撫でる。 ‥泣くンも、泣き止むンも、はやっ。‥小さい子どもってこんなもんなんやろか けど、たかちゃんやなかったら、頭どついて蹴りの5.6発入れてるとこやな‥‥‥ 俺の手を引っ張って、 「かじゅくん!あじみしてもええ?」 「ええよ。テーブルに持ってって食べぃ。」 「ありやとぉ!」 ‥ちゃんと、喋れてへんやン。もう既に口に入ってるやろ。 振り返ると口にくわえている。
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