71人が本棚に入れています
本棚に追加
「たかちゃん、美味しい?」
「ショリショリ‥ショリショリ‥ぉん、ショリショリ‥」
目線だけを俺に向けて少しづつかじって食べている。
‥可愛いいなぁー。和んでしまうで、どっちが兎さんやねん。
「たかちゃん、撮ってもええ?」
「?‥ぉん、ショリショリ‥ショリショリ‥」
カシャッ!
‥ええのが撮れました!ハムスターやな。
貴重な写真やから大事にしょ。
「かじゅくん?もういっこええ?‥」
口元を手で拭きながら首をかしげておねだりしてくる。
‥なんでもOKしてまいそや
「‥プリンはどうすんの?たかちゃんは作らへんの?」
「ちゅくりゅよ、かじゅくんおねがいあといっこだけ‥‥なっ、ええ?‥」
「クスクス、ええょ。待ってるから。‥」
ニカッと笑い、食べ始める。
ショリショリ‥ショリショリ‥‥ショリショリ‥
‥ホンマに可愛いいなぁー。
「ごちそうしゃま。かじゅくん、プリンしよ。‥‥たかちゃんプチンッてしてもええ?‥もうおとしゃへんから‥」
「そやね、さっきは上手に出来とったな。俺の分もしてくれる?」
二つプリンをたかちゃんの前に置くと嬉しそに笑って
「おん!みててな、かじゅくんみててな。」
プチンッ、プルンッ。‥
「なっ、じょうじゅやろ。‥かじゅくんのも、はいっ。」
生クリームの絞りを持って力を入れる。
「ウニュぅ、ってできたょー。」
‥たかちゃん、プリンが見えませんが‥‥
「上手に出来たな。」クスクス笑いながらこたえる。
たかちゃんのやりたいようにさせて、出来上がったのは‥‥
生クリームに隠れたプリンに苺の山‥
その山に兎さんが飛び回って‥‥
‥中々シュールやな、プリンがないのに、ええンか?
「かじゅくん、はいっどうぞ。‥おいしいよ。」
「ありがと。たかちゃんは優しいな。」
フワリと、笑うと照れたたかちゃんが
「かじゅくんがやさしいから、ぼくもやさしくみえんねん。たかちゃんはかじゅくんが、だいしゅきやからやねん。‥‥かじゅくんおねがいして、いっぱいたかちゃんにおねがいしてや。‥‥しょばにおりたいから、おねがいしてな。」
「‥たかちゃん、」
たかちゃんが俺に抱き付き、
おねがいしてな‥‥と繰り返す。
‥どこまで、男前やねん。
‥たかちゃんも井本も‥‥
‥俺の弱いとこ気付いてて、甘えて‥
「ありがと‥今度はかずくんが甘えるな。‥‥たかちゃん、食べさせてくれる?」
そうゆうと、とびっきりの笑顔で
「おん!」
また、抱き付きてきた。
おわり。
最初のコメントを投稿しよう!