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「たかちゃん、美味しい?」 「ショリショリ‥ショリショリ‥ぉん、ショリショリ‥」 目線だけを俺に向けて少しづつかじって食べている。 ‥可愛いいなぁー。和んでしまうで、どっちが兎さんやねん。 「たかちゃん、撮ってもええ?」 「?‥ぉん、ショリショリ‥ショリショリ‥」 カシャッ! ‥ええのが撮れました!ハムスターやな。 貴重な写真やから大事にしょ。 「かじゅくん?もういっこええ?‥」 口元を手で拭きながら首をかしげておねだりしてくる。 ‥なんでもOKしてまいそや 「‥プリンはどうすんの?たかちゃんは作らへんの?」 「ちゅくりゅよ、かじゅくんおねがいあといっこだけ‥‥なっ、ええ?‥」 「クスクス、ええょ。待ってるから。‥」 ニカッと笑い、食べ始める。 ショリショリ‥ショリショリ‥‥ショリショリ‥ ‥ホンマに可愛いいなぁー。 「ごちそうしゃま。かじゅくん、プリンしよ。‥‥たかちゃんプチンッてしてもええ?‥もうおとしゃへんから‥」 「そやね、さっきは上手に出来とったな。俺の分もしてくれる?」 二つプリンをたかちゃんの前に置くと嬉しそに笑って 「おん!みててな、かじゅくんみててな。」 プチンッ、プルンッ。‥ 「なっ、じょうじゅやろ。‥かじゅくんのも、はいっ。」 生クリームの絞りを持って力を入れる。 「ウニュぅ、ってできたょー。」 ‥たかちゃん、プリンが見えませんが‥‥ 「上手に出来たな。」クスクス笑いながらこたえる。 たかちゃんのやりたいようにさせて、出来上がったのは‥‥ 生クリームに隠れたプリンに苺の山‥ その山に兎さんが飛び回って‥‥ ‥中々シュールやな、プリンがないのに、ええンか? 「かじゅくん、はいっどうぞ。‥おいしいよ。」 「ありがと。たかちゃんは優しいな。」 フワリと、笑うと照れたたかちゃんが 「かじゅくんがやさしいから、ぼくもやさしくみえんねん。たかちゃんはかじゅくんが、だいしゅきやからやねん。‥‥かじゅくんおねがいして、いっぱいたかちゃんにおねがいしてや。‥‥しょばにおりたいから、おねがいしてな。」 「‥たかちゃん、」 たかちゃんが俺に抱き付き、 おねがいしてな‥‥と繰り返す。 ‥どこまで、男前やねん。 ‥たかちゃんも井本も‥‥ ‥俺の弱いとこ気付いてて、甘えて‥ 「ありがと‥今度はかずくんが甘えるな。‥‥たかちゃん、食べさせてくれる?」 そうゆうと、とびっきりの笑顔で 「おん!」 また、抱き付きてきた。 おわり。
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