《仮》?

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‥気兼ねせんでええッてゆうたけど、手土産くらい欲しいやろ。 そう思い近くのケーキ屋へよる。 ‥定番やけど、プリンかな?モンブラン?あぁ、取り敢えずそやなぁ‥ 「あの‥これください。あとは‥」色々取り混ぜて4つ‥‥ 「ありがとうございました。」 ケーキの入った箱を揺すらないように早足で急いだ。 玄関先で深呼吸をする。インターフォンを鳴らそうとした瞬間玄関が開き井本の兄貴?が出てくる。 「貴史の友達?」 「はいッ、あっ、初めまして‥」 フーン、と言って俺を上から下までジロジロと見る。 「なんか、いつもの奴等とちゃうタイプやなぁ‥、俺、追い出されるからてっきり彼女出来たと思たけどな‥」 「‥えっ?」 ブツブツ言いながら、 「昨日から様子変やし、‥あの浮かれかたといい、追い出されかたといい‥‥ちゃうの?」 「‥ど、どういう意味ですのん?」 聞いていると玄関からいきなり 「兄貴!チンタラしてンと早ょ行けや!」怒鳴り声と共に出てくる。 あっ‥‥気不味い顔をして 「よっ、藤原。中入りや。‥」 俺に勧めてから、兄貴を睨み付け 「早よう、行けや!‥」 それから小さい声で 「余計な事をゆうてへんやろな。」 わざとらしく目を丸くして、 「えっ?心外やなぁ‥」 「チッ!‥」 「じゃ、藤原君またな。」 手をヒラヒラさせて出掛けた。
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