ツィッター なう! 

2/9

71人が本棚に入れています
本棚に追加
/384ページ
たかのもと君side  楽屋の隅で携帯を弄ってる暗い相方がいきなり叫んだ。 「ツィッターやりたいーー!!」 ホラッ また始まった。何でもやりたがる… 「ナンやねん!デカイ声だして‥  お前今、してるやろ」 雑誌から目を離さずに言う。 「ちゃうねん!プライベートの‥  俺やって誰も解らんのがやりたい!」 ‥はぁ~?テンションの高い時は訳解らんわ‥ 「仕事の営業用は面白ないねん。  誰にも解らんように呟きたいねん!  俺のモヤモヤしたもんを吐き出したいねん  もしかしたら‥  友達出来るかも知れんし‥!  顔を会わさへんから人見知り‥  関係ないし‥」 ‥モヤモヤしたもんってお前の妄想やろ ‥しかし、何て言おうか‥健気やね ‥ソコまでして友達でけへんかったらどうすんねん? 藤原の方に視線を移し 「ほなっ やったらええやん」 「‥あのな‥やり方がな‥解らへん‥」 「はぁー!?」 「今してんのは、全部設定してもろたもん」 きっと俺、めっちゃ間抜け面シテル‥開いた口が塞がらん さっきから携帯弄っとったんはソレかい! 「誰かに聞きィや」 雑誌に目を落とし言う。 「アカンねん‥バレてしまうから‥」 藤原が何を言いたいのか解った。 「嫌やで!」 冷たく突き放す。 「何でやねん!チョコッと教えてや」 拗ねた顔で言う。 「い・や・や!」 目を見ると《うん》と言いそうで、雑誌を見る。 「なぁ‥貴ちゃんお願い」 「貴ちゃんゆうな!…」 って睨んだら、既に《負のオーラ》を身に付け始めとる。 ‥アカン、出番前やのに このままやと  仕事にならん‥ 「あ"ーもう!出番終わったらな!!」 そう言うと 顔をクシャクシャにして嬉しそうに笑う。 ‥この顔は反則や‥ 何でもしてあげたなる‥ 声が裏返らない様に注意して 「きっちり仕事こなせ!」 「おん!」
/384ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加