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「おん!かじゅくんはいつもわりゃっててや。‥ちんどい‥ウウン、しんどいときはゆうてや。たかちゃんもいのもともじゅっとしょばにおりゅから。」
「‥!?‥おん、ありがと。‥帰ろか。」
「おん!」
二人、自然と手を繋いで帰った。
帰り道で俺はボンヤリと
‥井本は、今回溜め込んでたんやなくて俺を心配してたんや。やから、合鍵使って家に来たんや。
たかちゃんが素直に俺に教えてくれる。
‥たかちゃんって一体どうなってンねん。
横目で見ると視線に気付いたのかニカッと笑い、
「かえったらかしわもちたべよな。」
「せやなぁ。」
‥考えてもしゃぁない。
‥折角の休みや、たかちゃんとゆっくりしよか
「かじゅくん、いちごもうたべれりゅ?‥」
上目使いで聞いてくる。
「まだちっちゃいな。もっと水あげなアカンかも。」
「たかちゃん、かえったらおみじゅあげょ。たのしみやな。かじゅくん、たのしみがいっぱいやな。」
「せやなぁ。‥楽しみを見つけられるたかちゃんは凄いな。」
クシャクシャの笑顔で答えると、
せやろ‥と、井本のドヤ顔で笑った。
終
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