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ソファで捕まえて、馬乗りになり脇やお腹をくすぐる。
「ウヒャ‥やっ、こしょばいかりゃ、アハハ、やめてや、‥かじゅくん、ごめんしゃい。アハハ、かじゅくん。」
「参った?」
手を止めて聞くと、
「ぉん。‥かじゅくんごめんね。」
‥うっわぁ、改めてこの体勢は不味い。たかちゃんもホンノリ顔紅いし、息も荒い‥‥
またもや、不純な考えを追い払いながら、
「たかちゃん、ジュース飲もかぁ。袋持ってきてくれたら、許しちゃるよ。」
「はーい!まっててや。かじゅくんはここでしゅわっといてな。」
起き上がって俺の頭をクシャクシャっと撫でる。
‥ウーン、たかちゃんに子供扱いされてしもた。
「はぃ、かじゅくんのこうひぃな。‥なぁふたつ飲んでもええ?」
「うわぁ、ふたつも?」
口を尖らして、
「やって、たかちゃんのちっちゃいやん。‥なぁふたつ飲んでもええ?かじゅくん。」
「クスッ、ええょ。一緒に柏餅も食べよな。」
既にストローをさして二ついっぺんに飲みはじめている。
‥まっ、ええか。たかちゃんが嬉しそやから。
テーブルに柏餅とちまきを並べて、
「たかちゃん、はい柏餅。」
「ありがと。‥かじゅくん、はっぱはどうしゅんの。」
「柏餅の葉っぱは食べられへんで。」コーヒーを飲みながら答える。
「ちゃうねん。はなやしゃんでかったはっぱはどうしゅんの?」
「あぁ‥、待っててや。お風呂にいれんねん。汗もかいたし、用意してくるな。」
大人しく食べているたかちゃんをおいて風呂場に行く。
お湯を張りながら菖蒲を湯舟に浮かべる。予め漢方薬の店で買っておいた 菖蒲の入浴剤も一緒に入れる。
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