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用意が終わり、たかちゃんの元に行くと姿がない。
‥へっ?何でなん。全然じっとしてへんやん。
ベランダから声がする。
「あまくなるんやで、はやくたべれりゅようになるんやで‥」
‥そっか、ゆうとったな。苺に水あげるって。
顔を出して、
「たかちゃん、ありがとな。苺も喜んでるやろ。」
「おん!まえよりおぉきぃなってりゅよ。」
振り向いて嬉しそに笑う。
が‥‥口元があんこだらけ‥‥
‥どんな風に食べたらそうなんねんな。
けど、可愛いなぁ。
ペロッと舐めちゃいたいぐらいやん。
「クスッ、たかちゃん口元拭かな蟻さんくんで。」
傍にいき、あんこを拭き取ってやる。
「かじゅくん、はっぱはうえへんの?」
「あの葉っぱは、お風呂でたかちゃんが来るの待ってるよ。」
‥何回も聞くんやな、まぁ、たかちゃんやからええけど、よっぽど気になってんや。
「じゃぁ、かじゅくんいっちょにはいりょか?」
「‥///!‥いっ、それはちょっと」
不意打ちの言葉に照れてしまう。
「ゆうたやん。いっつもいっしょやよって‥‥かじゅくん、アカンの?」
首を傾げて目をウルウルさせる。
‥狡いから、それは。俺は、うんとしかゆわれへんやん。
「せやな、一緒にはいろな‥‥」
脱衣場で豪快に服を脱ぐたかちゃんと少し恥ずかしい俺。
シャツを脱ぐとたかちゃんが抱き付いてくる。
「かじゅくんってあったかいなぁ。‥たかちゃんな、かじゅくんとおふりょはいんのしゅきやねん。」
‥アカン、俺ムッチャ恥ずかしい。たかちゃんに口説かれてる。
「かじゅくん、はょはいりょか。」
「‥ぉん。」
何事もなかったかのように先に風呂にはいる。
‥俺、今、たかちゃんに口説き落とされてしまった‥
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